X-CTUの「PC-Settings」を選択します。 タブ内のSelect Com PortでXBee-USBエクスプローラデバイスが接続されているCOMポートを選択します。(この例ではCOM8です。) XBee-USBエクスプローラデバイスが接続されているCOMポートが不明な場合は、一旦デバイスをPCから取り外し、デバイスマネージャでなくなるCOMポートを観察するか、X-CTUを再度起動してなくなったCOMポートを見つけるなどして対応するCOMポートを特定してください。
Select Com Portで対象となるCOMポートを選択したら、右下のTest/Queryボタンを押してください。XBeeと通信を行い、以下のようにシリアルナンバーなどを表示します。
接続テスト
ファームウエア設定情報の読み込み
次に接続されているXBeeが現在どのような設定になっているか、ファームウエアの情報を読み込みます。 X-CTUの「Modem Configuration」タブをクリックし、下のModem Parameter and Firmwareのエリアの「Read」ボタンをクリックします。 すると、XBeeとの通信が開始され、少し経つと以下のようにXBeeの設定情報が下のエリアにツリー表示されます。
先ほどのファームウエアの選択時に、ZIGBEE COORDINATOR AT のほかに ZIGBEE COORDINATOR API というファームウエアがあったことに気付かれたかもしれません。 AT とつくものは、ATコマンドでXBeeの設定を行うタイプのファームウエアで、一方APIとつくものは、API経由でXBeeの設定を行うタイプのファームウエアを意味します。
PiRT-UnitによるXBeeモジュールの利用
PiRT-UnitにはZigBeeモジュールXBeeを接続するためのコネクタがあります。 RaspberryPiからシリアルデバイス経由で利用して、他のZigBeeモジュールとの通信に利用したり、シリアルコンソールを無線化するのにも利用できます。 Raspbian Wheesyではデフォルトでシリアルコンソールに設定されています。 この解説では、シリアルコンソールをXBeeで無線化する方法を説明します。
XBeeとPCの接続
XBeeモジュールとPCを接続するにはXBee-USBエクスプローラを利用する必要があります。 XBeeモジュール接続コネクタとUSBコネクタがついており、PCに接続してPCからXBeeの各種設定を行ったり、XBeeをシリアルポートとして利用することができます。
XBee-USBエクスプローラは、様々なメーカーから発売されています。
Switch Science
http://strawberry-linux.com/catalog/items?code=18128 でも入手可能
Switch Science
デバイスマネージャを開く (Windows)
デバイスマネージャを開いてください。 Windows7では、「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「システム」→「デバイスマネージャー」から開くことができます。 デスクトップに「コンピュータ」がある場合、右クリック→「プロパティー(R)」→「デバイスマネージャー」から開くのが最も早いでしょう。
XBee-USBエクスプローラの接続
XBee-USBエクスプローラをPCのUSBポートに接続します。 初めて接続する場合は、デバイスの認識とデバイスドライバのインストールでしばらく時間がかかります。 デバイスドライバのインストールが終了すると、以下のようにデバイスマネージャにCOMポートとして現れます。 この時、どのCOMポートに割り当てられたかを覚えておいてください。(下の例ではCOM8に割り当てられた。)
デバイスが認識されない場合
運悪くドライバが自動でインストールされない場合、FTDI社のチップ(FT232B等)を使ったXBee-USBエクスプローラの場合はFTDI者から直接ドライバをダウンロードしてインストールしてください。
なお、秋月およびSparkfunのXBee-USBエクスプローラでは、Windows7はドライバのインストールは不要でした。
XBeeモジュールの設定
XBeeモジュールは大きく分けて親機と子機に分かれており、そのXBeeモジュールを親機にするか子機にするかはXBee-USBエクスプローラ経由でPCから設定します。
一つのXBeeネットワーク内には必ず1台の親機"Coordinator"が必要で、親機に対して複数の子機がぶら下がる形になります。 一方、購入直後のXBeeモジュールは子機"Router"に設定されており、初めてXBeeネットワークを構成する際には、どれか一つを親機"Coordinator"にしてあげる必要があります。
XBeeモジュールを設定するには、DigiのWebページからX-CTUという設定ソフトウエアをダウンロードしPCにインストールする必要があります。
X-CTUのダウンロード・インストール
DigiのX-CTUのダウンロードサイトへ行きます(更新等によるリンク切れがあった場合はMLなどでお知らせいただければ幸いです)。
ページの Diagnostics, Utilities and MIBs の項目をクリックすると、X-CTUのインストーラへのリンクが現れるので、クリックしてダウンロードします。(63MB程度あります。)
ダウンロードした実行ファイル 40003002_C.exe (このファイル名はバージョンアップなどにより変更されるかもしれません) をクリックして実行すると、インストーラが開始されます。指示に従ってインストールを完了してください。
最後に、frimwareのバージョンアップをするか聞いてくることがありますが、特に必要がなければスキップしてください。(結構時間がかかります。)
X-CTUの起動
インストール完了後、X-CTUを起動します。起動後は以下のような画面が表示されます。
X-CTUの「PC-Settings」を選択します。 タブ内のSelect Com PortでXBee-USBエクスプローラデバイスが接続されているCOMポートを選択します。(この例ではCOM8です。) XBee-USBエクスプローラデバイスが接続されているCOMポートが不明な場合は、一旦デバイスをPCから取り外し、デバイスマネージャでなくなるCOMポートを観察するか、X-CTUを再度起動してなくなったCOMポートを見つけるなどして対応するCOMポートを特定してください。
Select Com Portで対象となるCOMポートを選択したら、右下のTest/Queryボタンを押してください。XBeeと通信を行い、以下のようにシリアルナンバーなどを表示します。
ファームウエア設定情報の読み込み
次に接続されているXBeeが現在どのような設定になっているか、ファームウエアの情報を読み込みます。 X-CTUの「Modem Configuration」タブをクリックし、下のModem Parameter and Firmwareのエリアの「Read」ボタンをクリックします。 すると、XBeeとの通信が開始され、少し経つと以下のようにXBeeの設定情報が下のエリアにツリー表示されます。
また、「Modem」の部分にXBeeモジュールの種類、「Function Set」の部分にファームウェアの種類、「Version」にファームウェアのバージョンが表示されます。
「Function Set」の部分はおそらく ZIGBEE ROUTER AT となっているはずですが、これはこのXBeeモジュールが"Router"すなわち子機として設定されていることを意味します。
RouterからCoordinatorへの変更
ここで子機"Router"を親機"Coordinator"に変更してみます。 親機すなわり「Coordinator」に変更するために、プルダウンメニューからZIGBEE COORDINATOR ATを選択します。
「Write」ボタンを押すとXBeeへの書き込みが開始されます。1から2分程度で書き込みが終了します。
ATとAPIの違い
先ほどのファームウエアの選択時に、ZIGBEE COORDINATOR AT のほかに ZIGBEE COORDINATOR API というファームウエアがあったことに気付かれたかもしれません。 AT とつくものは、ATコマンドでXBeeの設定を行うタイプのファームウエアで、一方APIとつくものは、API経由でXBeeの設定を行うタイプのファームウエアを意味します。
もしXBeeが全く応答しなくなったら
もしXBeeが全く応答しなくなったら、強制的にファームウエアを上書きし出荷状態に戻します。 以下の手順に従って、工場出荷状態に戻してください。