【産総研プレスリリース】 知能ロボット開発のための知能ソフトウエアモジュール群

23 Feb , 2012

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ロボット開発用基盤ツールROBOSSA

産総研から、OpenRTM-aistを含むロボット開発のためのソフトウエアプラットフォーム ROBOSSA (Robot Software Suite, AIST: ロボッッサ) が発表されました。 ROBOSSA は以下の3つのパッケージから構成されるロボットシステム開発をサポートする統合ソフトウエアプラットです。

  • OpenRTM-aist: ミドルウエア・コンポーネントフレームワーク
  • OpenRTP-aist: ロボット開発用ツールチェーン
  • OpenRTC-aist: 産総研が提供するRTコンポーネント群

今年度で終了するNEDOロボット知能化技術開発プロジェクト(知能化プロジェクト)においては、多数のRTコンポーネントが開発されました。知能化プロジジェクトは今年度で終了するため、プロジェクト終了後の継続的なソフトウエアのメンテナンスが課題となっていました。そこで、産総研で開発したOpenRTM-aist、ツール(OpenRTP-aist)、多数のコンポーネント群(OpenRTC-aist)を今後のバージョンアップも含めメンテナンスを継続することを決定しました。さらに、これらをロボット統合開発プラットフォームとしてROBOSSAと名づけ、一体として多数の利用者に配布・提供していくこととしました。

今回、特に新しいのは、以下の3つのカテゴリから構成されるRTコンポーネント群(OpenRTC-aist)です。
  • 作業知能モジュール群:双腕アームを含むビジョンを用いたマニピュレータ・把持制御のためのRTC群
  • 対話知能モジュール群:音声認識、音声合成、対話制御を含む対話システムのためのRTC群
  • 移動知能モジュール群:移動ロボットのナビゲーションのためのRTC群 OpenRTC-aistでは、こうしたRTC群を単体で提供するだけでなく、実際に入手可能なハードウエアを利用した具体的システム例を、モジュールのインターフェース仕様およびシステム構成仕様文書を含むドキュメントと共に提供する点に特徴があります。

ROBOSSAではこうしたシステム例を参考にしながら、OpenRTM/OpenRTPを利用し、開発者が新規RTCを開発し、独自のシステムを迅速に構築できる環境を提供することを目指しています。ロボットマーケットにこれから参入しようとする中小企業の開発の効率化や、大学等の研究機関でのロボットシステム開発にかかる負担の軽減に寄与するものと考えられます。

ダウンロード

最新バージョン : 2.0.1-RELESE

統計

Webサイト統計
ユーザ数:2160
プロジェクト統計
RTコンポーネント307
RTミドルウエア35
ツール22
文書・仕様書2

Choreonoid

モーションエディタ/シミュレータ

OpenHRP3

動力学シミュレータ

OpenRTP

統合開発プラットフォーム

産総研RTC集

産総研が提供するRTC集

TORK

東京オープンソースロボティクス協会

DAQ-Middleware

ネットワーク分散環境でデータ収集用ソフトウェアを容易に構築するためのソフトウェア・フレームワーク