2つ以上のクロス開発環境が見つかった場合は、使用するクロスコンパイルアー キテクチャを -a オプションを使用して指定する必要があります。インス トールされているクロス開発環境が1種類の場合、その環境が使用されま す。-aでアーキテクチャを指定する必要はありません。
-a で利用可能なアーキテクチャ名は -h オプションでヘルプを表示さ せると確認することができます。
$ rtc-make-cross -h
Usage: rtc-make-cross -a <arch_name> [make options]
-a target architecture name
-h print this help
Available architectures:
arm powerpc
rtc-cmake-cross コマンドレファレンス
概要
解説
rtc-cmake-cross はRTコンポーネントのクロスコンパイルを補助するツールで す。RTCBuilder が生成する新形式の CMake (CMakeList.txt) をサポートして います。
このコマンドは cmake および ccmake コマンドのラッパーとして働きます。ク ロス開発環境を自動的に調査し、cmake でのクロスコンパイルに必要な、いわ ゆる ツールチェーンファイル を生成します。 cmake/ccmake に対して -DCMAKE_TOOLCHAIN_FILE オプションでツールチェーンファイルを cmake/ccmake に渡し実行します。
このコマンドはシステムの /usr 以下の Endebian クロス開発環境を検索し、 クロスコンパイルに必要なツールを見つけます。このコマンドがクロスコンパ イルツールチェーンを見つけるためには、Endibian クロス開発環境が通常のイ ンストールルールに基づき /usr 以下にインストールされている必要がありま す。それぞれのクロス開発環境は arm-linux-gnu, powerpc-linux-gnu といっ た名前でなければなりません。
オプション
2つ以上のクロス開発環境が見つかった場合は、使用するクロスコンパイルアー キテクチャを -a オプションを使用して指定する必要があります。インス トールされているクロス開発環境が1種類の場合、その環境が使用されま す。-aでアーキテクチャを指定する必要はありません。
-a で利用可能なアーキテクチャ名は -h オプションでヘルプを表示さ せると確認することができます。
この環境では、armとpowerpcのクロス開発環境が利用できることがわかります。
上記以外のコマンドラインオプションは、すべて cmake/ccmake コマンドに渡 されます。下の例は、buildディレクトリを作成し、そこでcmakeを実行します。
下の例では、cmake に対して変数 OPENRTM_INCLUDE_DIR をコマンドラインから指定して ccmake を実行します。
バグ
バグを発見した場合は、<n-ando@aist.go.jp> ご連絡ください。
参照
作者
このコマンドは安藤慶昭 <n-ando@aist.go.jp> により作成されました。
COPYRIGHT
Copyright (c) 2012, Noriaki Ando