インストールの途中で[Install Options]としてsystem PATHをどうするかを聞かれますが、Add CMake to the system PATH for all usersを選択することを推奨します。 上記WebページからWindows版のバイナリ実行形式ファイルをダウンロードして実行してインストールしてください。
>dot -v
dot - graphviz version 2.44.1 (20200629.0846)
There is no layout engine support for "dot"
Perhaps "dot -c" needs to be run (with installer's privileges) to register the plugins?
インストールの準備
32bit版と64bit版
現状、ほとんどのWindowsは64bit版が利用されていますので、基本的には以下は 64bit を前提として説明します。 インストールしているWindowsが32bit版の場合は、OpenRTM-aistやその他のソフトウェアは32bit版をインストールする必要があります。
NOTE: 基本的にすべて64bit版のソフトウェアを使用してください。
必要なソフトウエアのインストール
OpenRTM-aistを利用するには、Python、CMake、Doxygen、Visual Studio等のソフトウェアのインストールが必要です。
Visual Studio
C++版の開発だけでなく、Python版、Java版のRTCを作成した際に、インストーラをビルドするのにも必要です。 以下のCommunity版(無料)をインストールするか、別途Visual Studio 2010/2012/2013/2015/2017/2019を入手してインストールしてください。
Python
NOTE: Python2.7は2020年4月にサポートが終了しました。使用は推奨されていません。 OpenRTM-aist-1.2.2でもPython2.7は一応利用することはできます。
PythonはPython言語版のRTCの開発だけでなく、OpenRTM-aistの様々なツールでも使用していますので必ずインストールする必要があります。 2020年11月現在、サポートが提供されているPythonは 3.6, 3.8, 3.7, 3.9 (2020年10月リリース) ですが、OpenRTM-aistがサポートしているのは 3.6~3.8 までです。 最新版をインストールすることをお勧めします。
CMake
CMakeはWindowsやLinux等様々な環境でビルドに必要なファイル(Visual Studioのプロジェクトファイル、Linux上のMakefile等)を自動生成するために必要です。
Doxygen & Graphviz
Doxygenは、ソースコード等のコメントからドキュメントを自動生成するツールです。 Graphvizは、Doxygenでドキュメントを生成する際に、クラス図等の図を生成するために必要とされるツールです。 OpenRTM-aistでは、RTCBuilderでRTCの設計時に様々な設計情報を記入することができ、それらはソースコードのコメントとして出力されます。 これをDoxygenで処理することで、RTCのキレイなドキュメントを生成することができます。
インストールの途中で[Install Options]としてsystem PATHをどうするかを聞かれますが、Add CMake to the system PATH for all usersを選択することを推奨します。 上記WebページからWindows版のバイナリ実行形式ファイルをダウンロードして実行してインストールしてください。
インストール後、コマンドプロンプトで dot -v を実行してプラグイン情報が表示されることを確認して下さい。
下記のように表示された場合、管理者でコマンドプロンプトを開き、dot -c を実行後に dot -v を実行すると上記のように表示されます。
管理者でコマンドプロンプトを開く方法は、Windows10の検索窓に cmd と入力し、検索結果の「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
OpenRTM-aistのインストール
上記のソフトウェアのインストールが完了したら、OpenRTM-aistのインストールを行います。
インストーラのダウンロード
OpenRTM-aistのWindows版のインストーラ(msi形式)を以下のページからダウンロードします。
このインストーラには、以下の内容が含まれています。
したがって、ファイルサイズが1GB近くあり、ダウンロードに多少時間がかかります。ご注意ください。
インストール
msiファイルが正しくダウンロードされたら、ファイルをダブルクリックしてインストールを開始してください。 以下のようなインストーラが起動しますので 「次へ」 をクリックして進みます。
使用許諾契約書が表示されますので、ソフトウェアライセンス条項に同意します にチェックを入れます。 なお、OpenRTM-aist は LGPLv3、OpenRTPはEPL v1.0 ライセンスです。
ユーザアカウントごとにインストールするか、すべてのユーザが使えるようにインストールするか選択します。 現在インストールを行っているアカウントが管理者権限があれば、「すべてのユーザにインストール」 を推奨します。
使用しているVisual Studioのバージョンを選択します。
セットアップの種類を選択します。「標準」と「完全」は同じで、すべての項目をインストールします。通常か 「標準」 を選択します。
「カスタム」 をクリックすると、インストールする項目を選択できます。特定の言語のみインストールしたい場合などはこちらを選択します。
インストールを開始すると、以下のようなダイアログが出ます。「はい」 をクリックして先へ進んでください。
すべてインストールが完了すると以下の画面となります。「完了」 を押してウインドウを閉じてください。 以上でインストールは完了です。正しくインストールされているかどうかは、「OpenRTMを10分で始めよう・サンプルコンポーネント」 などを見ながらサンプルコンポーネントを実行するなどして確認してください。
インストーラーの作業内容
インストーラーは以下の作業内容に従ってファイルのコピー、システム設定を行います。 インストール、アンインストールが正しく行われているかの確認する際の参考のために以下に記しておきます。
インストールされるファイル
ファイルは以下のような構造でインストールされます。