インストールが正常に終了したら、付属のサンプルコンポーネントで動作を確認できます。 サンプルコンポーネントのインストール先は以下です。
/usr/share/openrtm-2.0/components/c++/examples /usr/share/openrtm-2.0/components/python3/ /usr/share/openrtm-2.0/components/java
RTCの操作、RTシステムの構築を行うためのツールOpenRTPを起動します。
$ openrtp2
※OpenRTPは1.2系と2.0系の共存が可能です。このため、openrtp と openrtp2 の両方を実行することは可能です。
OpenCVのC++サンプルコンポーネントはインストール用debパッケージを提供しておりません。ソースからdebパッケージを生成するスクリプトを提供しておりますのでビルド・インストールしてください。
バージョン4.5.4のOpenCV本体と拡張モジュール群(opencv_contrib)を合わせてビルド・インストールする例です。
$ sudo vi /etc/apt/sources.list : deb-src http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ *** universe or deb-src http://us.archive.ubuntu.com/ubuntu/ *** universe
sudo apt build-dep opencv wget https://github.com/opencv/opencv/archive/refs/tags/4.5.4.tar.gz -O opencv-4.5.4.tar.gz tar xvzf opencv-4.5.4.tar.gz wget https://github.com/opencv/opencv_contrib/archive/refs/tags/4.5.4.tar.gz -O opencv_contrib-4.5.4.tar.gz tar xvzf opencv_contrib-4.5.4.tar.gz cd opencv-4.5.4 mkdir build cd build cmake -DOPENCV_EXTRA_MODULES_PATH=../../opencv_contrib-4.5.4/modules -DBUILD_opencv_java=OFF .. make -j$(nproc) sudo make install sudo ldconfig
ソースのImageProcessingを取得してビルドし、debパッケージを生成します。
git clone https://github.com/OpenRTM/ImageProcessing cd ImageProcessing/opencv mkdir build cd build cmake .. ./build_linux_package.sh
これで、imageprocessing_2.x.x_amd64.deb が生成されますのでインストールします。
sudo dpkg -i imageprocessing_2.x.x_amd64.deb ls /usr/share/openrtm-2.0/components/c++/opencv-rtcs/ Affine CameraViewer Edge Histogram ImageSubtraction Perspective Scale Template BackGroundSubtractionSimple Chromakey Findcontour Hough ObjectTracking RockPaperScissors Sepia Translate Binarization DilationErosion Flip ImageCalibration OpenCVCamera Rotate SubtractCaptureImage rtc.conf
各サンプルディレクトリ下に実行ファイル(***Comp)がインストールされていますので、実行してみてください。
C++のサンプルコンポーネントは、概ねCMakeでビルドできるように再生成しました。 ここでは ConsoleIn を例にとって説明します。
1.2系と2.0系の共存環境では、OpenRTMConfig.cmake が下記の2か所にインストールされています。このため、先に見つけたOpenRTMConfig.cmakeが使用されます。
/usr/lib/x86_64-linux-gnu/openrtm-2.0/cmake/OpenRTMConfig.cmake /usr/lib/x86_64-linux-gnu/openrtm-1.2/cmake/OpenRTMConfig.cmake
この環境で、ConsoleIn のcmakeを実行してみます。
git clone https://github.com/OpenRTM/OpenRTM-aist cd OpenRTM-aist/examples/ConsoleIn/ mkdir build cd build cmake .. : -- OpenRTMConfig.cmake 2.0.0 found.
2.0系の OpenRTMConfig.cmake では、バージョン番号を出力するようにしました。 1.2系ではバージョン番号は出力されません。 1.2系でビルドしたい場合は、cmakeのオプションで、OpenRTM_DIRを次のように指定します。
cmake -DOpenRTM_DIR=/usr/lib/x86_64-linux-gnu/openrtm-1.2/cmake .. : -- OpenRTMConfig.cmake found.
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ネットワーク分散環境でデータ収集用ソフトウェアを容易に構築するためのソフトウェア・フレームワーク
サンプルコンポーネントを実行する
インストールが正常に終了したら、付属のサンプルコンポーネントで動作を確認できます。 サンプルコンポーネントのインストール先は以下です。
RTCの操作、RTシステムの構築を行うためのツールOpenRTPを起動します。
※OpenRTPは1.2系と2.0系の共存が可能です。このため、openrtp と openrtp2 の両方を実行することは可能です。
付属のサンプルコンポーネントについては、以下のページでWindows版の一覧を記載しています。コンポーネントの動作についてはWindows版・Linux版に違いはございません。OpenCVサンプルコンポーネントのインストール
OpenCVのC++サンプルコンポーネントはインストール用debパッケージを提供しておりません。ソースからdebパッケージを生成するスクリプトを提供しておりますのでビルド・インストールしてください。
OpenCV4.5.4のインストール例
バージョン4.5.4のOpenCV本体と拡張モジュール群(opencv_contrib)を合わせてビルド・インストールする例です。
OpenCVサンプルコンポーネントのビルド手順
ソースのImageProcessingを取得してビルドし、debパッケージを生成します。
これで、imageprocessing_2.x.x_amd64.deb が生成されますのでインストールします。
各サンプルディレクトリ下に実行ファイル(***Comp)がインストールされていますので、実行してみてください。
1.2系と2.0系が共存している環境でのCMake時の注意点
C++のサンプルコンポーネントは、概ねCMakeでビルドできるように再生成しました。
ここでは ConsoleIn を例にとって説明します。
1.2系と2.0系の共存環境では、OpenRTMConfig.cmake が下記の2か所にインストールされています。このため、先に見つけたOpenRTMConfig.cmakeが使用されます。
この環境で、ConsoleIn のcmakeを実行してみます。
2.0系の OpenRTMConfig.cmake では、バージョン番号を出力するようにしました。 1.2系ではバージョン番号は出力されません。
1.2系でビルドしたい場合は、cmakeのオプションで、OpenRTM_DIRを次のように指定します。