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バグ #838

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PortBaseを自動変数として作成した場合のメモリリーク問題

n-ando さんが15年以上前に追加. 15年以上前に更新.

ステータス:
終了
優先度:
通常
担当者:
対象バージョン:
-
開始日:
2009/07/31
期日:
進捗率:

100%

予定工数:
2.00時間

説明

PortBaseを通常のRTCのメンバ変数として宣言・使用した場合ではなく、動的に生成、あるいは自動変数として生成した場合にメモリリークが発生する現象が発見された。

n-ando さんが15年以上前に更新

  • ステータス新規 から 終了 に変更
  • 進捗率0 から 100 に変更

PortBaseのコンストラクタにおいて、以下の変更を行うことでメモリリークが消滅したようである。

     : rtclog(name)
   {
     m_profile.name = CORBA::string_dup(name);
-    m_objref = RTC::PortService::_duplicate(this->_this());
+    m_objref = this->_this();
     m_profile.port_ref = m_objref;
     m_profile.owner = RTC::RTObject::_nil();
   }

onExecute内でCorbaPortを自動変数として宣言、使用した結果、100回程度の呼び出しで数kB程度メモリ使用量RESが増加がしていたが、
上記の変更を施すことによって、数千回の呼び出しでも増加量がほぼ0kBとなった。

CORBAの関数呼び出しおよび引数受け渡し規則に準じるならば、_this()呼び出しの戻り値の所有権は呼び出し側にあり、それを_var変数として受け取る際にはduplicate()は必要ない。

また、自動変数として宣言され、registerPortされないPortBaseは、RTObjectによってdeactivateされないので、削除時にServantが残りメモリリークの原因にもなる。したがって、デストラクタで以下のようにdeactivateを行うように変更した。

   PortBase::~PortBase()
   {
+    RTC_TRACE(("~PortBase()"));
+    try
+      {
+        PortableServer::ObjectId_var oid = _default_POA()->servant_to_id(this);
+        _default_POA()->deactivate_object(oid);
+      }
+    catch (...)
+      {
+        RTC_WARN(("Unknown exception caught."));
+      }
   }

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