Author: | Geoffrey Biggs and contributors |
---|---|
Date: | 2011-10-24 |
Copyright: | EPL-1.0 |
Version: | 3.0 |
Manual section: | 1 |
Manual group: | User commands |
rtvlog [options] <path 1> [path 2 ...]
個別のRTコンポーネントのログを取得して表示します。RTコンポーネントにはSDOのLoggerイン ターフェースを対応することが必要です。ログはターミナルに出力します。
-f FILTER, --filter=FILTER | |
ログメッセージを送信するロガーオブジェクトのフィルターをします。複数 回は可能です。 | |
-l LEVEL, --level=LEVEL | |
受信するログメッセージのレベルを設定します。指定されたレベルと同等あ るいはそれより重要な情報が受信されます。ERROR, WARN, INFO, NORMAL, DEBUG, TRACE, VERBOSE またはPARANOID のうち一つを指定することが可能 です。 |
--version | プログラムのバージョン番号を表示して終了する |
-h, --help | ヘルプを表示して終了する |
-v, --verbose | 冗長な情報を出力する [デフォルト: False] |
rtshell は パス でRTCツリーのオブジェクトを示します。パスは オブジェクトのアドレスです。ネームサーバとネームコンテクストは ダイレクトリで、マネージャとRTコンポーネントはファイルです。POSIXの cat 等のコマンドと同じように、コマンドに渡したパスはrtshellの ワーキングディレクトリに追加されます。rtshellの現在のワーキングディレクトリは RTCSH_CWD という環境変数に保存されて、 rtcwd というコマンドで 変更することができます。
利用できるパスはコマンド実行時のネームサーバによって変わります。 RTCSH_NAMESERVERS という環境変数の値に記録されたネームサーバとパスに 指定された ネームサーバを組み合わせて提供します。
例えば、 /localhost/comp0.rtc は localhost にあるネームサーバに登録 された comp0.rtc というRTコンポーネントを示します。 /localhost/manager/comp0.rtc は localhost にあるネームサーバの下の manager というディレクトリに登録された comp0.rtc というRT コンポーネントを示します。 ./comp0.rtc は現在のワーキングディレクトリ の中にある comp0.rtc というRTコンポーネントを示します。
RTコンポーネントのポートを示す場合、パスの後にコロン(「:」)で区切って 示します。例えば、 /localhost/comp0.rtc:data は comp0.rtc というRTコンポーネントの data というポートを示します。
新しいポートを作るコマンドもあります。この場合、オプションをパスに追加 することができます。使えるオプションは作られるポートの名前とフォーマッタ です。指定方法は以下の通りです:
path:port.name#formatter
例:
/localhost/blurg.host_cxt/comp0.rtc:input.stuff#a_printer
作られるポートの名前は stuff で、データは a_printer という関数で ターミナルに表示するように指定してます。( a_printer の関数はPythonが利 用可能な場所に存在する必要があります。普通はユーザがモジュールで提供します。) 作られたポートは comp0.rtc の input というポートに接続します。
「name」という部分は必須ではありません。書いていない場合は「.」文字も 書かないでください。例:
/localhost/blurg.host_cxt/comp0.rtc:input#a_printer
「formatter」という部分は必須ではありません。書いていない場合は「.」文字も 書かないでください。例:
/localhost/blurg.host_cxt/comp0.rtc:input.stuff
- RTCTREE_ORB_ARGS
- ORBを作る時に渡す変数です。セミコロンで区切ります。必須ではありません。
- RTCTREE_NAMESERVERS
- RTCツリーを作る時に参照するネームサーバのアドレスです。アドレスをセミ コロンで区切ります。リストされたアドレスはすべてRTCツリーに追加して rtshellで見ることができるようになります。必須ではありません。
- RTSH_CWD
- rtshellの現在のワーキングディレクトリ。rtshellが自動的に設定します。 設定しないでください。
普通、ユーザが設定する変数は RTCTREE_NAMESERVERS のみです。よく使うネ ームサーバを設定しておくと便利です。例えば、Bashシェルの場合、以下のコマンド は localhost 、 192.168.0.1:65346 および example.com にあるネーム サーバをいつもrtshellで利用できるようにします。
$ export RTCTREE_NAMESERVERS=localhost;192.168.0.1:65346;example.com
成功の場合はゼロを返します。失敗の場合はゼロではない値を返します。
デバグ情報とエラーは stderr に出します。
$ rtvlog /localhost/ConsoleOut0.rtc
ConsoleOut0.rtc コンポーネントが送信するログメッセージを表示します。
$ rtvlog ConsoleOut0.rtc ConsoleIn0.rtc
ConsoleOut0.rtc コンポーネントと ConsoleIn0.rtc コンポーネントが 送信するログメッセージを表示します。
$ rtvlog ConsoleOut0.rtc -f DATAPORT -l DEBUG
DEBUG 以下の``ConsoleOut0.rtc`` コンポーネントのデータポートが送信 するログメッセージを表示します。
rtshell (1)