rtstop

書式H

rtstop [OPTIONS ...] [RTSPORFILE_FILE]

概要

RTSProfile形式のファイルを読み込み、その情報を用いて現在実行中のRTシステムのすべてのコンポーネントを非アクティブ化することによってRTシステムを停止します。コンポーネントはRTSProfileファイルで指定された順番で非アクティブ化が起こなわれます。RTSProfileファイル中で”required"とマークされていないコンポーネントで実行中でないものは無視されます。

ファイルが指定されてない場合、RTSProfile情報をstdinから読みます。

オプション

 --dry-run  処理の内容を表示します(実際の処理ー非アクティブ化は行われません)。
 -x、--xml   XMLフォーマットを使います。
 -y、--yaml  YAMLフォーマットを使います。
 --version   プログラムのバージョン番号を表示します。
 -h、--help  ヘルプを表示します。
 -v、--verbose より詳細な情報を出力します。

ステート変更の実行シーケンス

RTSProfileファイルでは、RTシステムのコンポーネントの開始/停止の順番を指定するこが可能です。コンポーネント間で依存関係がある場合(例えば、あるコンポーネントの開始前に、別のコンポーネントの実行を開始する必要がある場合など)に、その順番を指定することが可能です。

rtstartとrtstopはこの情報を利用します。実際のところrtstartはActivationブロックに含まれている情報を利用し、rtstopはDeactivationブロックに記述されている情報を利用します。ここに記載された情報を元にしたコンポーネントのアクティブ化/非アクティブ化処理は、全ての処理が完了するか、エラーが発生するまで継続します。

オプション--dry-runが指定された場合、このオプションが指定されなかった場足にどのような処理がなされるかを表示できます。実際の処理はなされません。出力の例を以下に示します。

 {1} Activate /localhost/ConfigSample0.rtc in execution context 0 (Required) 
 {2} [Order 1] Activate /localhost/Motor0.rtc in execution context 0 (Required)
 {4} [Order 3/Wait 5000ms] Activate /localhost/Controller0.rtc in execution context 0 (Required)
 {3} [Order 2/Sync to Motor0, Order 5/Sync to Controller0] Activate /localhost/Sensor0.rtc in execution context 0 (Required)
 {5} [Order 4/After ConfigSample0's action] Activate /localhost/ConsoleIn0.rtc in execution context 0 (Required)

各ラインの初めの括弧の中の数字は*アクションID*です。これらは実行の時にも表 示され、これによりアクションの簡単な識別が可能になります。 その後に続く角括弧で囲まれた部分はその後に続くアクションを実行するにあたって必要な条件が示されていてその中で使われる特定の単語は以下のような意味を持っています:

Order
順番を管理します。RTSProfileのconditionのrts:sequence値で設定可能です。他の前条件がない場合、アクションはこの順番によってなされます。
Wait
指定された時間が経過した後にアクションが実行されます。
Sync
指定されたコンポーネントがターゲット状態になるまで待ち、その後指定のアクションが実行されます。
After
Syncと似てます。違いは、アクションが指定の別コンポーネント上行われるまで待つということです。言いかえれば、そのアクションは、指定の別コンポーネントが目標状態に達する前でも、そのコンポーネントでアクションが行われれば実行されます。

行のその後の部分はアクションの説明です。

返り値

成功の場合はゼロを返します。失敗の場合はゼロではない値を返します。

デバッグ情報とエラーはstderrに出力されます。

$ rtstop sys.rtsys sys.rtsysというファイルの情報を元にRTシステムを停止します。

$ rtstop sys.rtsys --dry-run sys.rtsysというファイルの情報を元にRTシステムの停止処理をする場合、どのような処理がなされるかを表示します。(実際には停止処理は行われません。)

ダウンロード

最新バージョン : 2.0.1-RELESE

統計

Webサイト統計
ユーザ数:2160
プロジェクト統計
RTコンポーネント307
RTミドルウエア35
ツール22
文書・仕様書2

Choreonoid

モーションエディタ/シミュレータ

OpenHRP3

動力学シミュレータ

OpenRTP

統合開発プラットフォーム

産総研RTC集

産総研が提供するRTC集

TORK

東京オープンソースロボティクス協会

DAQ-Middleware

ネットワーク分散環境でデータ収集用ソフトウェアを容易に構築するためのソフトウェア・フレームワーク