OpenRTM-aistのPython版、Java版には付属していませんのでご注意ください。また、Linux上では、LinuxにおけるOpenCVサンプルコードのビルド手順に従ってビルドしてインストールしてください。
概要
Chromakeyは、2つの画面をクロマキー合成をするOpenCVコンポーネントのサンプルです。 OpenCVCamera、CameraViewerといっしょに使用します。
使い方
Chromakeyは、ある特定の色を背景(例えば緑色)として撮影を行った画像のその特定色のところを透明化して、別の画面と合成するクロマキー合成という手法を実現するRTCコンポーネントです。 実行にあたっては、OpenCVCameraコンポーネントを2つ起動して2つの画面を取り込みます。また出力はCameraViewerコンポーネントを使用します。
背景画像
- 手順 (Windows環境)
- OpenRTPの起動手順(1.2系、Windows)に従いOpenRTPを起動しRTSystemEditorを起動し、Name Service ViewにRTCが表示されるようにします。RTSystemEditorの使用方法の詳細についてはRTSystemEditorを参照してください。
- 管理者権限でコマンドプロンプトを開きOpenCVCameraコンポーネントを2つ実行できるようにします。
- rtc.confを編集します。例えば、以下のようなコマンドを入力し編集を行います。
> cd "\Program Files\OpenRTM-aist\1.2.1\Components\C++\OpenCV\vc14"
> notepad rtc.conf
とし、以下の行を付け加えます。 manager.components.naming_policy: ns_unique
- エクスプローラーで\Program Files\OpenRTM-aist\1.2.1\Components\C++\OpenCVとたどります。
- CameraViewer.batをダブルクリックします。
- OpenCVCamera.batをダブルクリックします。
- OpenCVCamera.batをもう一度ダブルクリックします。
- Chromakey.batをダブルクリックします。
- RTSystemEditorの画面のName Service viewのところの[>]をクリックして、起動したコンポーネントCameraViewer0、Chromakey0、OpenCVCamera0、OpenCVCamera1のコンポーネントが表示されているのを確認します。
- RTSystemEditorで上部の[Open New System Editor]ボタン をクリックし、新規System Editorを開き、[System Dialgram]を新たに表示させます。
- 上記の4つのコンポーネントをSystem Diagram上にドラッグ&ドロップします。
- 下記の画面のように各コンポーネントのポートを接続します。
Chromakeyコンポーネントの接続
- OpenCVCamera0コンポーネントを右クリックして、[Activate]を選択します。緑色に表示が変わらない場合は、このコンポーネントを選択後、下部のConfiguration Viewを開き、[編集]をクリックし、device_numを接続されている、前面画像撮影用のUSBカメラに対応している番号に変え、[適用]ボタンをクリックします。
- OpenCVCamera1コンポーネントを右クリックして、[Activate]を選択します。緑色に表示が変わらない場合は、このコンポーネントを選択後、下部のConfiguration Viewを開き、[編集]をクリックし、device_numを接続されている、背景画像撮影用のUSBカメラに対応している番号に変え、[適用]ボタンをクリックします。
- どれかのコンポーネントを右クリックし、[Activate Systems]を選択します。
- 画面のウィンドウを動かしながらCameraViewerの画面を表示させます。
- [System Dialog](System Editor View)上のChromakey0コンポーネントをクリックします。すると下部にConfiguration Viewが表示されます。もし表示されない場合は[Configuration]タブをクリックしてください。
- [編集]ボタンをクリックしてクロマキーカラーの設定をします。 lower_blue、uppder_blue、lower_green、upper_green、lower_red、upper_redの値を前面画像でバックグラウンドとして透明化する色(この例では緑色)のRGB値の青、緑、赤の成分範囲値を設定します。
- [適用]ボタンをクリックします。
- 下記のように2つの画像が合成されるの確認してください。
クロマキー合成出力画像