コンパイル方法 (Windows、CMake 利用、C++ 編 )

Windows でのビルド方法を説明します。

環境準備

環境

Visual C++( バージョン 2005 以上 ) vc++開発環境
CMake( バージョン 2.8.5 以上 ) 開発環境にあったビルドファイルを生成するツール
Doxygen ドキュメンテーションジェネレーター
Graphviz dot言語で記述したグラフ構造を画像に出力するツール
Wix Windows Installer XML toolset ( バージョン 3.5以上) Windows Installer(MSI) パッケージを作成するためのツールセット

Wix、Graphvizをインストールしたディレクトリ(C:\Program Files (x86)\WiX Toolset v3.11\binC:\Program Files (x86)\Graphviz2.44.1\bin)が環境変数PATHに設定されていない場合は設定してください。

Graphvizはインストール後にプラグインの登録状況を dot -v コマンドで確認して下さい。 手順については こちら のページをご覧ください。

ビルド手順

ビルド手順を示します。 図は VC++ 2017 、CMake 3.14.1 です。

Cmake の設定

GUI 版 Cmake を起動してディレクトリーを指定します。

Where is the source code RTCBuilder で生成したコードのフォルダーを指定します。
Where to build the binaries ソリューション/プロジェクト/ワークスペースなどのファイルを出力するフォルダーを指定します。

rtm30.png
ディレクトリーを指定


Configure の実行

[Configure] ボタンをクリックして実行します。その後、使用するプラットフォームを選択します。 例では「Visual Studio 15 2017」を選択しています。

rtm31.png
プラットフォームの選択


BUILD_DOCUMENTATIONを有効にする

ドキュメント生成のためにBUILD_DOCUMENTATIONオプションを有効にします。

rtm34.png
BUILD_DOCUMENTATIONを有効化


Generate の実行

Configure が正常終了したら、[Generate] ボタンをクリックします。

rtm32.png
Generate の実行


VC++ の実行

[Open Project]ボタンを押してソリューションファイル(*.sln)を開きます。

ビルドの実行

[ビルド] > [ソリューションのビルド] を実行してソリューションをビルドします。

rtm35.png
ビルドの実行


ドキュメント生成手順

doxygen の実行

ソリューションエクスプローラで「doc」を選び、右クリックします。 そこで「ビルド」を選択して実行します。

rtm36.png
doxygen の実行


ドキュメント

「Where to build the binaries」で指定したフォルダー配下の doc/html/doxygen/html にドキュメントが生成されます。

rtm37.png
ドキュメント例


パッケージ生成手順

パッケージ生成には、CMake に同梱されている cpack と Wix を使用しています。

PACKAGE ビルドの実行

ソリューションエクスプローラで「PACKAGE」を選び、右クリックします。 そこで「ビルド」を選択して実行します。

rtm38.png
PACKAGE ビルドの実行


パッケージ

「Where to build the binaries」で指定したフォルダー配下に msi 形式のイントールパッケージが生成されます。

<パッケージ名>_rtm120_win64.msi

このイントールパッケージを実行すると下記へインストールされます。

C:\Program Files\OpenRTM-aist\1.2.0\Components\<言語>\<カテゴリ名>\<パッケージ名>