CMake には CPack によるインストーラーパッケージを作成する機能があります。 OpenRTP 1.2.0版 以降を使って生成した RTコンポーネントは、RTCBuilder で生成された CMake の設定を変更することなく、インストーラーパッケージを作成することができます。 Windows 環境なら msi 形式のインストーラーを、Linux の Ubuntu、または Debian 環境なら deb パッケージを、Fedora 環境なら rpm パッケージを作成することができます。
(注)ただし、OpenRTP 1.2.0版 でこのパッケージを作成することができるのは C++ または Python の RTC のみで、Java の RTC では対応しておりません。
OpenRTP 1.2.0版 のインストールは、OpenRTM-aist 1.2.0版 のダウンロードページで紹介しています。
インストーラー、パッケージ作成に必要なソフトウエアをインストールします。
OpenRTM-aist のインストール時に表示しているソフトウエア以外に、下記のソフトウエアをインストールする必要があります。
WiX Toolset | msi インストーラーを作成するために必要です。 |
Graphviz | ドキュメントにフローチャート、系統図などを含めることができます。 |
OpenRTM-aist を インストールする際に使ったスクリプトで必要なパッケージをインストールできます。
pkg_install_ubuntu.sh pkg_install_debian.sh pkg_install_fedora.sh pkg_install_raspbian.sh |
$ sudo sh pkg_install_***.sh -l c++ -l python -c --yes |
Ubuntu、Debian、Fedora、Raspbian の 一括インストール手順はこちら をご覧ください。
Windows の場合、「RTCプロジェクト名+RTCのバージョン番号_OpenRTM-aist のバージョン番号_アーキテクチャ」で構成されます。 バージョン番号はドットを省いた形式で、[1.0.0] は [100] となります。
Linux の場合、「RTCプロジェクト名_RTCのバージョン番号_アーキテクチャ」で構成されます。
「RTCのバージョン番号」は、RTCBuilder の「基本」タブで指定した値になります。
作成したインストーラーパッケージを実行してインストールされる場所は、デフォルトで OpenRTM-aist のインストール先となります。 Windows 環境のみ、OpenRTM-aist をインストールする時のGUI画面で、任意にインストール先に変更することができます。
デフォルトのインストール先パスは、下記の条件で決まります。モジュールカテゴリは任意の文字列入力が可能です。
このRTCが「C++」の場合、Windows で OpenRTM-aist 1.2.0 の 32bit 版がインストールされている環境でインストーラーを作成すると、デフォルトのインストール先は以下となります。
C:\Program Files (x86)\OpenRTM-aist\1.2.0\Components\C++\Category\RobotController
Linux 環境でパッケージを作成すると、インストール先は以下となります。この例はモジュールカテゴリを「Controller」とした場合です。
/usr/share/openrtm-1.2/components/c++/Controller/RobotController
パッケージのメンテナー情報は、RTCBuilderの「ドキュメント生成」タブの「作成者・連絡先」で入力された内容が反映されます。 書式は「name <mail address>」で入力する必要があります。名前はローマ字表記、メールアドレスは < > で括る必要があります。 空欄の場合は「unknown」となります。(デフォルトは空欄です)