DDC4RTC標準がOMG において採択されFTFが組織されました

22 Jun , 2012

omg_member.png

6月18日~22日に米国・マサチューセッツ州・ケンブリッジにおいて行われたOMG技術会議において、RTコンポーネントの動的配置とコンフィギュレーションに関する標準仕様:DDC4RTC (Dynamic Deployment and Configuration for Robotic Technology Component) が採択されました。これを受けて、最終的な仕様文書を作成するFTF (Finalization Task-Force) の設立提案も承認されました。 今後1年間かけて、DDC4RTC仕様の公開に向けた最終的な文書化および、提案組織である産総研および韓国・ETRI(韓国電子通信研究院)がそれぞれ実装を進める予定です。

DDC4RTC

DDC4RTCは、RTコンポーネントの単純な配置と設定 (Deployment and Configuration: これらを一般にD&CあるいはDnCと呼ぶことがある) だけでなく、システムの外的・内的イベントに応じてシステムの構成を動的に変更するためのメカニズムも含めた標準仕様です。OMGにおいては、コンポーネントのD&Cのための標準仕様としてDEPL (Deployment And Configuration Of Component-Based Distributed Applications) が策定されていました。しかしながら、DEPLにおいては動的システム変更は基本的には想定されておらず、また仮定しているコンポーネントモデルもRTCとは異なるものでした。

そこでDEPL仕様を拡張するとともに、システムの動的DeploymentおよびConfigurationを可能にする仕組みとして、SupervisorFSMと呼ばれるものを追加したものが、今回採択されたDDC4RTC標準です。

FTF (Finalization Task-Force)

OMGの標準化プロセスにおいては、標準仕様を標準作業部会で採択後、FTFと呼ばれる最終的な公開文書を作成するためのTask-Forceが1年間組織されます。この間、実装と並行して仕様の細部について検証し、軽微な修正や実装から判明した仕様の不整合に関する修正を行い、最終的な公開文書を作成していきます。 今回DDC4RTCのためのFTFは、以下のから構成されます。

  • Noriaki Ando (Co-Chair), AIST
  • Seung-Woog Jung (Co-Chair), ETRI
  • Takashi Suehiro, UEC
  • Takeshi Sakamoto, Shibaura Institute of Technology
  • Takashi Tsubouchi, University of Tsukuba
  • Geoffrey Biggs, JARA
  • HongSeong Park, Kangwon National University
  • Chuljong Hwang, KAR
  • Manfred Koethe, 88solutions

ダウンロード

最新バージョン : 2.0.1-RELESE

統計

Webサイト統計
ユーザ数:2159
プロジェクト統計
RTコンポーネント307
RTミドルウエア35
ツール22
文書・仕様書2

Choreonoid

モーションエディタ/シミュレータ

OpenHRP3

動力学シミュレータ

OpenRTP

統合開発プラットフォーム

産総研RTC集

産総研が提供するRTC集

TORK

東京オープンソースロボティクス協会

DAQ-Middleware

ネットワーク分散環境でデータ収集用ソフトウェアを容易に構築するためのソフトウェア・フレームワーク